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176: 三階のトシ子さん 投稿者: みか2007/4/29 13:50
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春というのは若い人達にとっては希望に満ちた、
新しい生命の息吹を感じる季節だろうが
私くらいの年になると、何かざわざわと落ち着かない
それでいて妙に静かな眠りを誘う季節である。
夜中、猫の鳴くのを聞きながら天井を見つめてる時
あるいは、こうして縁側に座って桜の散るのを見ている時
やたら昔の事が思い出される。
知らずに向こうの空気に合わせて息をしている
危ないぞ、と気づいて我に返ると、ひどく消耗している自分がいる。
確か、トシ子ちゃん、といったとおもう。
私の母方の本家は東京の下町で魚屋を営んでいて
大正の頃は皇居にも魚を卸していたそうである。
とは言っても店の造りはそれほど大きくなく、一階が店舗、二階が住居になっており
その上にさらに三階があった。
三階と言っても布団を入れる納戸と、四畳半程の小さな部屋が一つあるだけだ。
トシ子ちゃんとは、戦前からその部屋に寝起きし、住み込みで働いていたお手伝いさんだった。
本家には家族も多くいたし、別に手伝いを雇う程のこともなかったのだが
知人からどうしても、と言われ預かっているのだと聞いていた。
生国はどこだか知らないが、いずれ東京から随分と離れていたのではあるまいか。
みんなトシ子ちゃん、とかトシちゃんなどと呼んではいたが、歳はもう当時で四十を超えているらしかった。
障害と言うほどではないだろうが、少し知恵が遅れていて、また口も不自由だった。
毎年、正月に親戚が集まるが、何が嬉しいのか、いつもニコニコと笑いながら人の間を
料理や徳利を運んで忙しく働いていた。
ただ、人と話したり、大人の話に飽いた私達と遊んだという記憶はない。
私が八つか九つくらいの時ではなかったか、そのトシ子ちゃんが亡くなった。
三日程寝付いたと思ったら半時間ばかし呻いて苦しんだ末に息を引き取ったそうである。
葬儀には母だけが行った。
遺骨は郷里に持って行ったのか、それとも郷里の誰かが引き取りにきたのか、とにかく本家の墓には名は入っていない。
それから一年ほど経った、あれは春の彼岸の時分じゃなかったか、私も母に連れられて
行ったのだから、たぶんそうだろう。
私は母の隣に座り、叔母達にチヤホヤされながら出された寿司でも食べていたんだろうと思う。
途中尿意を催したので厠にたった、厠は廊下の突き当を右に曲がったところにあったと記憶している。
明治初期に建てられた、かなり古い家なので、廊下は細く、暗い、床は飴色に光っていた。
用を済ませ、また廊下の突き当りまで来ると、正面に狭くて暗い階段がある
三階に続く階段である、随分と急で電灯も付いているのか、いないのか
上がり切った所は暗くて見えない。
そして、その中程より少し上の所にトシ子ちゃんが立っていた。
いつもの、あのニコニコとした顔で、私に手招きをしていた。
怖くはあったろう、しかし、私はまだ三階に足を踏み入れたことが一度もなかった、何か上がってはいけない雰囲気が昔からあった気がする
好奇心が先に立ったのか、私は階段に一段、足をかけた。
「ダメだよ、行っちゃあ!」その時声私を咎めるような声がした
驚いて声のした方を振り返るとそこに曾祖母が立っていた。
たいへん長生きをした人で九十九まで生きた、このときは八十くらいではなかったか。
夫に早くに死なれ、女手一つで店を大きくした、たいへん気丈で厳しい人でもあった。
その人も、「早くこっちにおいで」と私を手招きしている。
再び階段を見上げると、さすがに曾祖母だけは恐いのか、トシ子ちゃんは背を向けてゆっくりと、暗い階上を戻って行くところであった
やがてその姿は暗がりに溶けていった。
曾祖母は私の傍、階段の下まで来ると、剣呑な顔をして、あんなに良くしてしてあげたのに、悪戯をするな、
とそんな意味のこと上に向かって言った。
後で叔母の話すところによると、本家には従兄弟が三人いるのだが
三人ともが同じ体験をしているのだそうである。
不思議なことに大人がいるときには出ないんだそうな。
もし、あのまま三階に行っていたらどうなっていたのか。
あの三階に何があったのか、わからず終いのまま
家はいつの間にかコンクリートの二世帯住宅に建て替えられたそうである。
今は曾祖母も叔母も、すでにあちらの世界の人間である
春は、あちらとこちらの世界の境界が少しあいまいになる、そんなことを考えながら、またうつらうつらとしてくる昨今である。 |
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175: 指輪 投稿者: まりりんもんろ2007/4/22 16:23
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群馬県の田舎の方である一家が心中したそうです。(仮に鈴木さんとします)
それから数ヵ月後、その家が壊されることになりました。
その時、東京の大学の「オカルト研究会」みたいなサークルに所属する学生が壊される前にその家を見物しに行こう、ということになりました。
男2人女2人の4人で。
行ってみるとその家は壊されかけでした。
いろいろなモノが散乱しています。
ビデオを撮りながら「鈴木さん、お邪魔しまーす」。
「ここは台所ですね」。「トイレ借りていいですか」
…ふざけてる内に片方の女の子が怖くなってしまったので帰る事にしました。
「お邪魔しました〜」。
ここでビデオも撮るのをやめ、車に乗り込みました。
帰りの車の中でもう一人の女の子が
「この指輪拾ってきちゃった。記念に部室に置いとこーよ!」
後日。男のアパートでビデオを見ることにしました。
「お邪魔しまーす」「お待ちしてました〜」
……聞こえないはずの声が聞こえ4人は互いを見つめあいました。
「ここは台所ですね」「はい」
…「トイレ借りていいですか」「どうぞ」
…「お邪魔しました〜」
……「行かないで!!!!!!!」
沈黙してしまった4人。
その時、全員の携帯が一斉に鳴り出した!
一瞬パニックになりましたが落ち着きを取り戻し全員電話に出てみました。
男2人の携帯はいずれも無言電話。
怖がりの女の子も無言電話。
指輪を拾った子の携帯からは「あの…鈴木ですけど…」「指輪返して……」 |
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174: 金縛り&夢枕 投稿者: カヅエ様2007/1/7 17:01
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私の祖母が25年前に亡くなりその時 亡くなって1週間が経った頃 初めて金縛リを体験した。体を動かそうとしても体が思う様に行かず重圧がかかった様だった。それでも一生懸命体を動かそうとした。冷や汗が出てきた。
その後亡くなった祖母が私のベッド枕元に靄がかかった中に無表情 無言で立っていた。 |
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154: ゆがみ? 投稿者: 名無し2006/7/21 16:24
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ヒズミというか、ユガミというか、そういう場所があります。
時刻にもよるのですが、昨夜も自宅に帰る途中で変な感覚に
囚われてしまいました。
ずっと目の前五十メートルほどの所が、ほんの少しですが
ぐにゃっとひしゃげた感じになっていました。
以前もこんな感覚があったなあと思いながら、通り道なので
近寄ってみると、そこには何も無く、またその先の五十メートル
程の所がひしゃげた感じに。なにか、まわりの空気に圧迫されて
いるような。
気が付くと、僕のメガネが曲がっていただけでした。
なあ〜んだ、心配してそんしちゃった。鏡をみると、メガネを
外した僕の顔は、なかなかイケてました。ちょっと嬉しかったな。 |
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173: w 投稿者: k 2006/11/13(月) 12:26
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あはは。
おもしろ-w
たまにはこういうのもいいですなw |
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172: あいつだ 投稿者: OoサクラoO2006/8/24 14:10
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いきなりだが失礼する。
これは先日彼女をバイクで送った時の話だ。
本当に恐ろしくて、考えるのも嫌だがここに書くとしよう…。
その日は彼女のバイトが夜の0時に終わった。
人気のない道を彼女を後ろにのせ、走っていた。
深夜だが、小さな街灯はあり、見渡しはいい。
とある踏み切りを通り過ぎたときだ。
彼女が後ろで何度も振り返っているのがわかった。
どうしたんだと思いながらも、彼女の家はもう見えてるので俺はあえて何も聞かなかった。
彼女の家につき、家の前で彼女を降ろすと、彼女は不思議そうな顔をしている。『どないした?』
『うん…さっき踏み切りにいた女の人、こんなに寒いのに薄着で、なんか気味が悪かったよね…』
俺はぞっとしたね。
あの見通しがいい踏み切りに人を見落とすわけがない。
しかも…その踏み切りはつい二日前に事故があったばかりだ。
聞いた話では、貧血で倒れてそのままホームから転落したとか…。
俺は恐ろしくて帰りは別の道をとおり、無事帰路についた。
…だが、恐怖はそれだけではとどまらなかった。
家につき、真っ暗な玄関に灯りを付ける。
一人暮らしの俺は先ほど聞いた話が頭を離れず、心細さが増していく。
『まぁ、俺がみたわけやないしなぁ…』
と、なんとか自分に言い聞かせながら寝る前にトイレに行こうと思った。
なんとなく便意もあり、便座に腰をおろして用を足しながらやはり頭に浮かぶのは先ほどのこと。
一体なんで彼女に…?
コンコン
『入ってるぅ〜』
何気なく俺は答えたが、ハッとした。
なんで一人暮らしの家のトイレでノックが聞こえるんだ? みるみるうちに恐怖が俺を縮み上がらせた。
一体…一体なにが…!
ドカドカドカドカドカドカ!!!!
ドアが壊れそうなくらいに叩かれる。
『ぎゃぁぁぁ!!』
俺は頭を抱えながら叫んだ。
すると、ドアのむこうから声がかすかに聞こえる。
『嫌だぁ…ぁ…嫌だ…痛いぃぃ…寒い…ぃ…』
それを聞いた瞬間、俺はあいつだ!!と思ったと同時に意識を手放した。
翌日になり、気が付いたがあいつがいるような気がして、なかなか外に出られなかった。
それ以降は何も起こっていない。
長文乱文申し訳ないが実話だ。
それでは |
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